九九の表を作成する方法やPythonの基本的な構文に不慣れな方でも理解しやすいよう、丁寧に解説していきます。
Pythonでの二重ループによる九九の表生成
Pythonでは、二重のforループを使用して九九の表を効率的に生成することができます。
以下に、そのコード例を示します。
for i in range(1, 10): for j in range(1, 10): print(i * j, end="\t") print()
このコードは、1から9までの数字をそれぞれiとし、その内側で1から9までの数字をjとして掛け算を行います。
そして、print()関数を使用して表形式で結果を表示します。
★実行結果:
1 2 3 4 5 6 7 8 9 2 4 6 8 10 12 14 16 18 3 6 9 12 15 18 21 24 27 4 8 12 16 20 24 28 32 36 5 10 15 20 25 30 35 40 45 6 12 18 24 30 36 42 48 54 7 14 21 28 35 42 49 56 63 8 16 24 32 40 48 56 64 72 9 18 27 36 45 54 63 72 81
コードの解説
1. for i in range(1, 10): :外側のforループで、1から9までの数字を順番に取り出します。
2. for j in range(1, 10): :内側のforループで、外側のループで取り出した数字と、1から9までの数字を順番に掛け合わせます。
3. print(i * j, end="\t") :掛け算の結果を表示します。end="\t"は、タブ文字を使用して表形式に整形します。
4. print() :内側のforループが終了した後に改行して、次の行に移ります。
このように、二重のforループを使用することで、簡単に九九の表を生成することができます。
(応用)九九の表を右揃えにする方法
前述のコードでは、九九の表が左揃えになっています。
しかし、場合によっては右揃えの方が見やすい場合もあります。
Pythonでは、文字列のフォーマットを調整することで、九九の表を右揃えにすることができます。
以下に、九九の表を右揃えにするための改良版のコードを示します。
for i in range(1, 10): for j in range(1, 10): print(f"{i * j:2}", end="\t") print()
この改良版のコードでは、print()関数の中で文字列フォーマットを使用しています。
f"{i * j:2}"のように、{}内に式を書き、: の後に桁数を指定することで右揃えに設定します。
ここでは、2桁の幅を指定していますが、必要に応じて桁数を調整することができます。
★実行結果:
1 2 3 4 5 6 7 8 9 2 4 6 8 10 12 14 16 18 3 6 9 12 15 18 21 24 27 4 8 12 16 20 24 28 32 36 5 10 15 20 25 30 35 40 45 6 12 18 24 30 36 42 48 54 7 14 21 28 35 42 49 56 63 8 16 24 32 40 48 56 64 72 9 18 27 36 45 54 63 72 81
コードの解説
・ f"{i * j:2}":九九の結果を文字列フォーマットで整形します。{}内に九九の計算結果を表す式を書き、 :2 で2桁の幅を指定して右揃えにします。
・end="\t":タブ文字を使用して、各計算結果を区切ります。
このように、文字列フォーマットを使って九九の表を右揃えにすることができます。
これにより、より見やすく整然とした表を作成することができます。